2013-01-01から1年間の記事一覧

靖国神社

私の叔父は太平洋戦争の戦死者である。 靖国神社に英霊として合祀されている。私は一度、靖国神社に昇殿参拝した事がある。戦死者の母である私の祖母が、春季大祭に参拝するのについて行ったのである。私のイメージとしては、朱塗りの柱の拝殿であった。参拝…

子狐をほめたおじいさん

明治の頃の話であろうか、いや幕末維新のころまで遡るか。ある村のおじいさんが大八車を引いて、かなりの遠方の村に行くことになった。朝、家を出て、行き先の村の手前にあるアマカと言う字地を通りかかった時に、そこにあった神社のあたりで母狐が子狐を遊…

怪談リスナーしてます。

少し日記的でごめんなさい。 youtubeで怪談聴くことが多くなっています。 暁闇さんの「アヤカシガタリ」 ginさんの「夜魔猫亭綺譚」 ぴっとさんの「怪談朗読(♂)」 など、 特に、朗読を聞かせて頂ける動画にはまっています。 同じ話でも三人三様、味があって…

やっと人並み

<p>今週のお題「2013年に買って良かったもの」</p> 今年私が買ったもの、 電子レンジと冷蔵庫、 これでやっと人並みの生活ができるようになりました。 住んでいる所のすぐ近くにライフ、ミニストップ、マックスバリュ、ローソン、ファミリーマートなどがあり、冷蔵…

怪奇話の多い神社3(霊道)

神社の参道は、馬場道と呼ばれている。神馬が通る道のことらしい。この参道を、馬が通っているのを見た事は終ぞない。神主を馬に乗せるような祭りなどこの神社にはないからだ。ただ…馬以外のものが通っていることを耳で聞いたことがある。夜が更けると、この…

怪奇話の多い神社2(丑の刻参り)

同じ神社での話である。この神社は、日枝神社という名前である。昔は山王さんと呼ぶ事もあった。当然、祭神は大山咋神、亦の名を山末之大主神。であるはずだが、祭神は猿田彦である。しかも、名前の猿からの連想から、この神社には狛犬を置くことがタブーら…

怪奇話の多い神社

泉佐野市にある日枝神社は、戦前には松の巨木が生い茂り、大阪湾から見るとまるで小山のようであり、江戸時代には船の航行の目印とされていたという。 その頃は、境内は昼でも暗かったと、私が子供の頃の古老たちは語っていた。 地元の伝承では、昔は雷が頻…

消えてしまったつるべ落としの話

祖母の昔話にちょろっと出てきた話。 曽祖母が幼かった祖母をおんぶしてあやす時に 「儂(わし)はおとろし、里外(りゅうげ)の宮に、つるべ落としがいるといな」 大体の意味は、 「私は恐ろしい。里外神社に、つるべ落としがいるそうな」くらいの意味の、都々…

高校時代の研修旅行

今は高梁市になっているが、昔は川上郡高山市(こうやまいち)と呼ばれていた所に、穴門山神社という神社がある。高校生の頃、毎年夏に地学クラブの研修旅行の合宿をさせていただいた。中国道や山陽新幹線はまだ開設していない時代で、山陽本線の各駅停車で倉…

お玉稲荷

ある田舎での昔話です。小板屋幸吉はこの辺りでかなりの財を成した材木屋である。紀州や四国まで船で材木を買い付けに行っていたという。幸吉は四十代まで嫁を取らなかった。と言っても別に女嫌いというわけではないが、どういうわけか縁遠く、この歳に至っ…