幽霊と妖怪、どっち取る?

f:id:Ryukeyjunken:20140915190242j:plainwebで見つけた怖い話の類は、何と無く妖怪全盛の感じがします。 今時の人って、死んだら妖怪化するイメージのほうが強いようで、場所限定の出現とか、対象が不特定多数だとか、登場する故人様が、池田弥三郎さんや柳田国男さんとかの、民俗学者の区分認定にかからない存在になっているみたいです。 プラットホームやビルから延々堕ち続けている方も、曰く付きマンションやアパート・廃屋・樹海などに出現する方も、幽霊という矜恃に欠けておられるように思えます。 虐められて亡くなった方がいじめっ子や陥れた人に徹底的復讐をする話は、とても幽霊らしい話で復讐がサイコでスプラッタな程、苛めっ子の末路に救いが無い程、共感できるようです。そういうのって勧善懲悪好きにはたまらないですよね。

そして、妥協とか許しは大ブーイングものになる。 でも……、この辺って何か堕とし穴を感じます。 幽霊より妖怪化する霊の話が無難f:id:Ryukeyjunken:20140915190345j:plainなのでしょうか? 多分、心理描写とか、キャラクター設定が、幽霊を扱うと定型化してしまうからだと思います。 そして一定の個人より不特定多数が対象になる設定の方が、今の時代の怪異表現として共感しやすいからかもしれません。