なんちゃって心霊
幽霊「恨めしや〜魂魄(こんぱく)この世にとどまりて、恨み晴らさでおくべきか〜」
男「出た〜!でもあなたの言ってることの意味わからないんです。」
幽霊「私だってわからない。お約束だから必ず言いなさいって向こうで言われたの」
男「お約束って?」
幽霊「だからぁ、はじめまして、私は幽霊ですって言う挨拶みたいな」
男「じゃあそう言えば?」
幽霊「はじめまして、私幽霊です。あなたには何の恨み辛みもありませんが、これも何かのご縁、よろしくお願い申し上げます」
男「恨みがないなら出てこないでください。おとなしく成仏されたらどうです?」
幽霊「あのぉ……」
男「なんですか?」
幽霊「成仏ってなんですか?」
男「……わからん」
魂魄(こんぱく)この世にとどまりて、恨み晴らさでおくべきかは、昔の怪談話で定番の幽霊出現の時の台詞です。漫才でも落語でも使われているようです。
そして、その前にプラス恨めしや〜ですかね?
出典は四谷怪談、於岩さんのセリフ、いまどきの幽霊さんは使わないみたいな。
そしていまどきの幽霊さんは衣装もでかたも、何と無くチャイナの幽霊である「鬼」みたいな感じがします。別にチャイナ服着ているって言う意味ではなくて日常生活っぽいといいたい訳で、でも鬼は日本の幽霊よりデンジャラスらしい。
幽霊「はじめまして幽霊です。あなたと波長があっちゃったみたい。これも何かのご縁だから、どっかでお茶しません?」
男「なんか軽いですね」
幽霊「そりゃ生身じゃないですから」
男「……体重の話はしてません」