ある程度の年齢になると

民間伝承は隔世伝承が多いらしい。

同じ家族でも、お父さんと子供が別の昔話を聞いている。

うちの父親は曽祖母の話を聞いて育ち、私は祖母の話を聞いて育った。

残念ながら、私は父親から地域の昔話を聞く機会はあまりなかった。

御蔭詣りの話などは、断片的に聴かせてもらった。

曽祖母は、西暦1849年(嘉永2年)生まれ、祖母は、西暦1893年(明治26年)生まれ、明治維新体験したか否か?

言い換えれば江戸時代を知っているかいないか?

この違いは大きい。

昔は幼稚園や保育園もなかったので、仕事している父母は育児を祖父母に任せるから、祖父母は昔話を子供に聞かせて、話が種切れになれば世間話などを聞かせる。

そして、ある程度の年齢になると、昔の事を思い出すようになる。

思い出せば、語らずにはいられない。

話は変わるが、昔うちの同居者だったババ猫様は、未熟な母猫のお産から育児まで面倒みる。他所では知らないが、子猫たちは母猫よりババ猫様の言うことを聞いている。

見ているとババ猫様、孫猫ひ孫猫に遊び方まで教えている。

野生動物だったら、ここまで余裕が無いかもしれないけど、テレビの動物番組見ていると、やっぱりやってる。

ということは、ちょい飛躍してみると、人にも習性として、隔世伝承があるのかもしれない。

猫飼っていると人間の縮図みたいな感じがする。

こういうことも、子孫に伝えたい話の一つかもしれない。